今回はついこの間入社したばかりの新人S君の紹介です。
本人の努力もあり、お母さんの靴を上手に修理できるまで上達しました。
なんと新人S君、入社してまだ6ヶ月なんです。
当社の社員はほとんど異業種から入社してきますが、S君も異業種からの転職組。
手に職をつけたい思いでウィンリペアの一員になりました。
これからも多くのお客様のご要望にお応えできるように頑張って欲しいと思います。
それではさっそくショードブーツの修理をご案内致します。
ブーツのヒールのゴムは消耗品
ヒールの先には必ずトップリフトというゴムがついています。
このゴムのおかげで歩いていても滑りにくく、歩行時に地面からの衝撃を吸収してくれ疲れにくくなります。
歩く時の音を小さくする効果も。
まさに縁の下の力持ち。
絶対必要なパーツです。
ヒールの先のゴムも暫く履いておりますと磨り減って薄くなってきます。
薄くなりますとクッション性がなくなり、ヒールをまっすぐに保つ事ができなくなります。
結果、履きにくい状態に。
履きにくいだけではなく、膝や腰など体に負担がかかり疲れやすくなる原因にもなります。
腰痛でお医者さんに行くと靴のかかとをこまめにメンテナンスするのを勧められるほど重要な部分です。
土台が傾くと家も人間の体も歪みが生じて痛みが生じるのは一緒です。
自動車のタイヤを例にするととても分かりやすいです。
自動車のタイヤが磨り減ったまま乗り続けたらどうなるか?
タイヤの溝はなくなりスリップしやすくなり
燃費はどんどん悪くなり
バランスが悪くなり車体に負担がかかるようになります。
負担が増えるといろんなところが故障する原因に。
靴のヒールの先のゴムも自動車のタイヤと一緒です。
磨り減ってきたら交換する必要がある消耗品なのです。
小さなパーツですがかなり重要な役目のある部分なのですね。
それでは実際ヒールの先のゴムを交換前と交換後を見てみましょう。
ヒールの先のゴム交換前
![ショートブーツのかかと修理前](https://blog.winrepair.jp/wp-content/uploads/2018/04/tokoro1001-169x300.jpg)
![ショートブーツのかかと修理前](https://blog.winrepair.jp/wp-content/uploads/2018/04/tokoro1002-300x169.jpg)
ちょうどヒールの先のゴムが半分ほど消耗した状態です。
このくらいですと履き心地はまださほど悪くないのですが、これ以上消耗した場合は歩きにくくなってきます。
なぜでしょうか?
靴は土台のゴムが磨り減って斜めになると外側に傾くようになります。
ヒールが高い靴の場合はその傾きの角度がさらに大きくなります。
高さのあるヒール程、土台のゴムが磨り減りの影響を受けやすいのです。
靴が履きにくくなる原因はこの外側の傾きなのです。
ヒールの先のゴム交換後
![ショートブーツのかかと修理後](https://blog.winrepair.jp/wp-content/uploads/2018/04/tkoro1003-169x300.jpg)
![ショートブーツのかかと修理後](https://blog.winrepair.jp/wp-content/uploads/2018/04/tokoro1004-300x169.jpg)
ヒールの先のゴムを交換するだけでかなり印象が変わりますね。
見た目だけではなく履き心地もかなり良くなりますよ。
ヒールに巻いてある革の部分もローインクで着色し直してから、ドイツ製のワックスを使用して磨き込んであります。
ワックスで磨き込む事でヒールを巻いてある革の保護にもなります。
新品の時のような輝きですね。
お母さんもきっと喜んでくれると思います。
ショートブーツの靴磨き方法(黒スムースレザー編)
今回修理しましたショートブーツの靴磨き方法をご案内します。
靴のお手入れの基本はやはり靴磨きです。
定期的に革に栄養を与える事で靴のコンディションを良い状態で保てます。
ですが靴磨きは時間がかかるし、手が汚れるし・・・
そのお気持ちわかります。
特に手が汚れるのは本当に嫌ですね。
ですがほんの少しの工夫で手をあまり汚さずにお手入れ出来る方法があります。
用意する物
- 古い歯ブラシ
- 古くなった綿のTシャツ
- 靴磨き用のブラシ
- 乳化性の靴クリーム(乳化性のクリームが使いやすいです)
- 靴クリーナー
靴を磨くステップ
- 靴クリーナーを布に取って汚れを落とします。表面の埃を拭き取るくらいのイメージです。
- 靴クリームを歯ブラシに取り、履き皺の部分をより丁寧に靴にクリームを塗っていきます。
- 靴クリームを塗り終わったらブラシで光沢が出るまでブラッシングします。
- 最後は古い綿のTシャツで乾拭きして完了です。
このやり方ですと手を汚さずに短時間で靴磨きが終わります。
時間にして両足で10分くらいです。
一度お試し下さい。
修理内容まとめ(ヒールの先のゴム交換)
修理内容 ヒールの先のゴム交換
修理時間 10分から
修理料金 ¥1,650(税込)から
※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理金額は使用する材料、靴の状態により変わります。
当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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丁寧に修理致します。
かかと修理、靴底修理、中敷交換など様々な修理をお取り扱いしております。