SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)

【スコッチグレイン靴修理】レザーオールソール

スコッチグレイン・レザーオールソール

この記事ではスコッチグレインのレザーオールソール修理をご紹介します。

お客様
お客様
旦那の履いてるビジネスシューズの靴底に穴が空いてしまったのよ。傷んでいるのは靴底だけのようだし、修理したらまた履けるようになるかしら?履きやすくてお気に入りみたいだから直してあげたいけど修理出来るかしら?
スタッフ
スタッフ
結論から申し上げますと、修理は可能です。お客様の靴はスコッチグレインというメーカーの靴でして、靴底を貼り替える事が出来る作りになっています。元々靴底を貼り替えながら履き続ける事を前提に作られている靴ですので、修理も問題無く出来ます。

スコッチグレインのレザーソールの修理前と修理後をご紹介する前に、レザーソールの靴を快適に履き続ける為に注意しておきたい3つの事をまとめましたので参考にして頂けたらと思います。

レザーソールの靴の寿命を延ばす為の3つのコツ

高級感がありエレガントなデザインの靴を作るのに適しているレザーソールですが、ラバー製の靴底と違って少し気をつけないといけない3つの事があります。スコッチグレインの靴も靴底がレザーソールのモデルがありますので是非参考にして下さい。

3つの事に注意するだけでレザーソールの寿命を延ばし、快適に履けるようになりますよ。

1雨の日に履いたレザーソールの靴は履いた後にシューズキーパーを入れるのが重要

日本で生活していると突然の雨で着ている服や、靴がびしょびしょになる事があります。
そんな時に限っておろしたての服だったり、レザーソールのお気に入りの靴だったりするわけです。

服でしたら洗濯してアイロンをかけたり、クリーニングに出したりすればメンテナンスは十分ですが、靴はご家庭で丸洗いするわけにもいかずそのまま乾かして、乾いたら靴磨きしてからまた履き始める方が大半だと思います。

そうすると雨に濡れた靴をまた履き始めた時に、なぜか以前と履き心地が変わっていたり、いままで足に当たらなかった部分が当たるようになっていたりして違和感を覚えた事はありませんか。

なぜそうなってしまったのか?

それは、濡れた靴を乾かす時にシューズキーパーを入れずに乾かしてしまった為です。

特に雨に濡れた靴は水分を含んだ状態で歩かれていますから、革がとても柔らかい状態で靴の形がとても変形しやすい状態になっていて、多かれ少なかれ靴が型崩れをおこします。特に靴底がレザーの場合は、雨に濡れると靴底が波打つように変形する事がありまして、そのまま乾燥させてしまうと靴底が変形したままになり履き心地がとても悪くなります。

雨に濡れたコートをハンガーに欠けずに床にそのまま脱ぎ捨てておくと型崩れして皺だらけになるのと同じように、靴もシューズキーパーに入れずにそのまま乾かしてしまうと型崩れしてしまいます。

シューズキーパーの役割は、靴の形を整え、靴が歪んだり変形したりするのを防ぐ役割があります。

革靴の良いところは、シューズキーパーに入れておくと雨の日に履いて歪んでしまった靴でも、綺麗な状態に戻す事が出来るところです。

幸いな事にスコッチグレインの靴にはシューズキーパーが付属していますので、普段から履いた後に入れる事を習慣にしておくと、靴のコンディションを良い状態で保つ事が出来ますね。

2雨に濡れたレザーソールの靴はタオルの上で自然乾燥させよう

雨に濡れてびしょびしょになった靴はそのまま玄関に置きっぱなしにしてしまった事はないでしょうか。

実はその行為が後で靴にカビが発生してしまう原因になったりします。

水分を吸収しない玄関の床に靴を置きっぱなしにする事で、水分を沢山含んだ靴底の乾燥を遅らせてしまいます。

乾燥が遅れ、湿ったままの状態が続いた靴底はカビやすくなり、裏返してみたら青カビが生えていたなんて事もあります。

玄関の床だけではなく、濡れた靴をすぐ下駄箱にしまってしまう行為もNGです。

靴だけではなく、下駄箱の板にカビが生えてしまう事になりますので、下駄箱にしまう時は靴をしっかり乾燥させてからしまうようにしてください。

ではどうすれば良いのでしょうか?

それは靴底の水分をしっかり別の物に吸収させてあげる事。傘も使った後にタオルである程度雨水を拭き取ってから傘立てに立てるように、濡れた靴底の水分もタオルにしっかり吸収させる事が重要です。タオルがなければ新聞紙やペーパータオルでも代用出来ますよ。

但し、タオルに比べて水分の吸収力が弱いので、位置をずらすなどの工夫をしてくださいね。

3雨に濡れた靴が乾いたら保革クリームでお手入れ必須

雨に濡れて乾いた後の靴は、洗顔クリームで顔を洗った後に近い状態です。

つっぱる感じがして、柔軟性が失われているような感じですね。

靴の革も人の肌と同じで、雨に濡れて乾いた後はクリームで保湿してあげる事が大切です。

おすすめはデリケートクリームと呼ばれる透明のプルプルした靴クリームです。

おすすめのクリームはこちら

コロニル ゲル

M.モゥブレィ・デリケートクリーム

通常の靴クリームよりノビがよく満遍なく靴全体に塗布しやすいので扱いがとても楽。

色がついていない無色ですので、いろんな色の靴に使えるので経済的です。

クリームを塗った後は必ず余分なクリームを残さない為に、乾拭きをしっかり行ってください。

その後で普段お使いの乳化性のクリームでお手入れを普段どうりにすると、もっちりとしたつややかな状態に靴がピカピカになりますよ。

さて、前置きが大分長くなりましたが、以上3つの事を気をつけていただく事で靴の状態が良いコンディションで履けますので、靴底を貼り替えながら自分の足に馴染んだ靴を快適に履き続ける事が出来ます。

では靴底に穴が空いてしまった靴がどのように直るのか見て行きましょう。

スコッチグレインオールソール前

スコッチグレインオールソール前

靴底に穴が空き、クッション材の白いスポンジが見えています。

スコッチグレインの靴に採用されているこの白いスポンジのクッション材は優秀で、履き心地がとても良いのです。その為靴底が薄くなってきても、足裏に地面の固い感じが伝わり難く、気づいたら靴底に穴が空いてしまっていたなんて事があります。

靴磨きなどお手入れの時には時々靴底のチェックもしておいた方が良いですね。

靴底の減り具合のチェック方法はとても簡単。

靴底のつま先から10cm位の部分を親指で押してみるだけ。

たったこれだけで靴底にまだ十分厚みがあるのか。それとも薄くなってきているのかわかります。

靴底を押した時にペコペコする感じがしたら、そろそろ靴底をメンテナンスするサインです。

オールソールの他に靴底だけメンテナンスする方法もありますので、靴底のコンディションによりスタッフと相談しながら修理方法を決めていただけます。

スコッチグレインオールソール後

スコッチグレインオールソール後

穴の空いてしまった靴底を全て剥がし、新しいレザーソールに貼り替えました。

当社でオールソールに使用している革は、イタリア製の革でベンズと呼ばれる牛の背中からお尻の部分である革の繊維密度が高い靴底に最適な革を使用しております。

最近は靴底用の革で有名なドイツのレンデンバッハがメディアで取り上げられるようになり、その品質の高さが高い評価を得ておりますが、当社で使用しているイタリアの革も繊維密度が高いのですり減り難く、長持ちしますよ。

グットイヤーウェルテッド製法の靴でしたので、靴底を貼った後に靴底を松ヤニが染みこんだ糸で縫って取り付けてあります。

糸に松ヤニが染みこんでいる事で、糸の耐久性が上がり切れにくくなる事と、縫った部分の糸が緩みにくくしっかり締まってくれる利点があります。

靴底をオールソールする事でグッドイヤーウェルテッド製法の履き心地の特徴である、しっかりした履き心地が復活しますので新品の時のようなシャキッとした気持ちの良さを味わう事が出来ます。

スコッチグレインオールソールの修理期間・料金

修理内容オールソール
修理期間3週間から
修理料金¥15000(税抜)から

※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。

※修理金額は使用する材料、靴の状態により変わります。

当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。

スコッチグレインオールソール修理まとめ

スコッチグレインの靴は靴底を交換して履き続ける事が出来ます。

暫く履かれ足に馴染んだ靴は、新品の靴よりも格段に履きやすくなっています。

履きやすくなった状態の靴を、靴底を貼り替えるだけで履き続ける事が出来るのは、新しい靴を購入するより足に負担がかかりませんし、コスト面でもとても経済的ですよ。

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ウィンリペア
東京都に11店舗、埼玉県に6店舗の靴修理店ウィンリペアです。パンプスやビジネスシューズ、スニーカーなど靴底がすり減った時の修理や中敷き交換、サイズ調整を取り扱っているお店です。履きやすくなったあなただけの靴を心を込めてお直しいたします。
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