【ベアー】劣化した靴底のオールソール
ベアーの靴底オールソール修理をご紹介します。
ウレタンの靴底が劣化してボロボロになった状態を直す修理になります。
ベアーの靴はドイツ製のコンフォートシューズで有名ですよね。デザインの好き嫌いはあるけどドイツのコンフォートシューズはつま先に余裕があるから長時間履いていても疲れないから本当に快適。足の指がしっかり開き地面をつかむように歩く事が出来るからか、夕方になっても足がだるくなったりせず家に帰ってもソファーに直行せずにすむようになったというお話も伺った事があります。靴一つで疲労感がなくなり、笑顔で家族と接する事が出来ればコンフォートシューズを試してみる価値がありますね。
快適な靴であるため、永年愛用される方が大半です。そうすると消耗するのが靴底。靴底にも寿命がありまして劣化してしまう事があります。でもご安心ください。ベアーの靴は靴底を貼り替えて履き続ける事が可能です。
ウレタンの靴底が劣化(加水分解)する理由
下駄箱にしまっておいた靴を久しぶりに履いたら靴底がポロポロと分解してきた、靴底がパックリ割れてしまったなどのトラブルを経験される方が月に平均2〜3人いらっしゃいます。
冠婚葬祭用の靴でたまにしか履かない靴、捨てるのがもったいなくて保管しておいた靴を久しぶりに履こうとした靴、手入れしながら永年履き続けてきた靴などですね。
どうしてウレタンの靴底は劣化(加水分解)するのか?
ウレタン底に使われているウレタンは化学物質を結合させて作られたもの。それが時間の経過と共に大気の影響(空気中の水分)を受け徐々に劣化してくると言われています。
この事からウレタンの靴底は履く、履かないにかかわらず劣化してくると言われております。
しまっておかず定期的に履いたほうがよさそうですね。
そう考えると冬にしか履かないようなウレタン底のブーツなんかは靴底が劣化していないか点検して、気をつけたほうがよさそうですね。
【ベアー】オールソール修理前
靴底が加水分解してひび割れと部分崩壊が見受けられます。
靴底の劣化状態と比較すると、アッパーの状態はさほどダメージは見受けられず、靴底を貼り替える事が出来ればまだまだ十分履き続ける事が出来そうです。
劣化したウレタン底を綺麗に取り除いてから、劣化しにくいスポンジ素材を使用して靴底を貼り替えていきます。
【ベアー】オールソール修理後
今回はクッション製に定評のあるvibram8338で靴底を貼り替えました。
ウレタン底の特徴である歩く時のクッション性を再現してあります。
ミッドソールには軽量でクッション性のあるEVAスポンジ材を使用し、長時間靴を履いていても疲れにくいように仕上げました。
ミッドソールにEVAを使用した理由は他にもう一つ。
アウトソールを耐久性のある硬めの素材で今後修理するような事があっても、クッション性を失わないようにする為です。
このように加水分解して靴底の原型がないような状態からでも靴底を再現して修理する事が可能ですので、一度ご相談ください。
【ベアー】オールソール修理料金と修理期間
修理料金 お見積もり
修理期間 30日間から
※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理金額は使用する材料、靴の状態により変わります。
当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
【ベアー】オールソール修理まとめ
ドイツ製のコンフォートシューズで未だ愛用者の多いベアーの靴。
コンフォートシューズですので、足に徐々に馴染ませながら長い年月履かれる事を想定して作られている靴です。
当然靴底も貼り替える事が出来る作りになっており、今回ご紹介したような靴底が加水分解して劣化した状態からでも靴底を再現して修理する事が可能です。
健康的に快適に靴を履くことを考えて作られたベアーの靴、修理しながら大切に履き続けて頂けたらと思います。
【ベアー】スニーカータイプの靴底オールソール
ベアーのスニーカータイプのオールソール修理をご紹介します。
ベアーといえばコンフォートシューズが有名ですが、スニーカータイプもありますよ。
ベアーのスニーカーらしく、つま先部分の厚みに余裕がありますね。つま先に厚みがあると、足の指を圧迫しないのでハンマーだこ等の足のトラブルを予防する事が出来ます。
ドイツの靴は極力足に負担がかからないように考えられて作られておりますので、これまで様々な靴を試してきたけれども、靴擦れや、タコ、魚の目、指の関節の痛みが解消されなかった方に一度はドイツの靴を試して頂きたいと思います。
それではベアーのスニーカータイプの靴底オールソールがどのように仕上がるのか見て行きましょう。
【ベアー】スニーカータイプオールソール修理前
靴底の原型がわからないほど靴底が劣化しています。
ウレタン素材の靴底には寿命があり、どうしてもこのような状態になってしまいます。
保管しておいた靴を履こうと思って履き始めると、最初はなんともないように見えた靴底が数メートル歩いただけで、写真のように原型をとどめない位に崩れてきます。
このようになったら安全上大変危険です。お出かけの最中に靴底が割れてきたり、崩れてくるトラブルを回避する為には、しばらく保管しておいた靴は靴底を両足曲げてみてひび割れやベタつきがないか確認してから履き始めるようにしたほうが良いと思います。
靴底が劣化した場合の修理方法は、靴底を別の素材で作り直して貼り替える方法になります。
オールソール修理に使用する素材は、劣化しにくいスポンジ素材を使用します。
ウレタン素材と同じようにクッション性に優れた素材ですので、履き心地も以前と変わらずお履き頂けます。
【ベアー】スニーカータイプの靴底オールソール修理後
おなじみvibram8338で靴底をオールソール修理しました。
スニーカーの靴底を修理するにはクッション性に優れとても適した素材です。
元の靴底の捲れ上がっていた部分は再現が困難でしたので、革を貼ってミシンで縫い込んであります。
BARのロゴの左斜め下の部分ですね。
つま先部分の捲れ上がった部分は
靴底を全部剥がすと、つま先部分はボソボソとした状態になります。
このままでは見た目も良くないですし、雨の日はボソボソした部分から水が染みこんできてしまいます。
つま先のボソボソした部分を整える為に革を貼って仕上げる事にします。
靴底を剥がしたラインに沿って革を貼りました。
同じような質感の革を選んで貼りましたので自然な仕上がりになっております。
同じようにかかとの後ろ部分の靴底が捲れ上がっていた部分も革を貼って仕上げます。
仕上がるとこのようなデザインもありですよね。
かかとの部分に貼った革は、すぐ剥がれてこないようにミシンで縫い込んであります。
靴を脱ぎ履きする時に触る部分ですので、耐久性を持たせる為に縫ってあります。
最初に使われていた靴底とはデザインが変わりますが、なるべく自然な仕上がりになるようにオールソール修理しました。
今回ご紹介したオールソール修理のように、靴底を修理するのが難しそうで、もう買い換えようかなとお考えの靴でも一度ご相談下さいませ。精一杯努力させて頂きます。
【ベアー】スニーカータイプオールソール修理の修理料金と修理期間
修理料金 お見積もり
修理期間 30日間から
※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理金額は使用する材料、靴の状態により変わります。
【ベアー】スニーカータイプオールソール修理まとめ
スニーカーは靴底が痛んだら新しい靴に買い換えるしかないのでは?とお考えの方が大半だと思います。
確かにスニーカーの構造は修理に適していない作りの製品もございます。
ですが、レザーを使用したスニーカーは靴底を貼り替えて履き続ける事が出来る作りになっている事が多く、靴底を貼り替えながら永く愛用する事が出来ます。
足に馴染んだレザースニーカーの履き心地はとても良いものですので、靴底が痛んだだけのレザースニーカーがありましたら、一度靴底を貼り替えてみませんか。
【ベアー】靴底とカカトの修理
ベアーの靴底修理はオールソールだけでは無く、磨り減った部分だけ修理する方法もございます。
特に磨り減りやすい靴底の部分やカカトの部分を新しい材料で貼り替えて修理する事が出来まして、靴底材に劣化などがなくアッパーまで損傷の無い場合に選択する修理方法になります。
磨り減った部分だけを修理する方法のメリットは、3つありまして
1つめは、修理期間が短時間で済む事。
2つめは、修理コストを抑えて修理する事が出来る。
3つめは、必要最小限の部分を加工して修理しますので、靴のデザインもあまり変える事なく修理出来る事です。
【ベアー】靴底とカカトの修理前
靴底に凹凸があるタイプでグリップに優れた靴底です。
その靴底の凸凹が磨り減ってなくなりかけている所が靴底とカカト部分にありますが、なるべく早めに修理する必要があります。
その理由が2つあります。
1つは、凸凹が磨り減って無くなってきますと、濡れた路面で滑りやすくなり安心して履く事が出来なくなってしまう事。
2つめは、靴底の磨り減った靴は滑りやすくなるなるだけではなく、足の骨格に負担をかけ、歩いている時に疲れやすくなったりします。
新品の時と比較して最近なんか歩く時に疲れやすくなってきた感じがある時は靴底をチェックしてみて下さい。
おそらく靴底の中央部分が磨り減っているはずです。
普段あまり注意が向けられない靴の靴底ですが、意外にも重要な役割を担っているとても大切な部分なのです。
凸凹のある靴底を修理する時は、やはり同じように靴底とカカト部分共に凸凹のあるデザインの修理材を使用して修理します。
凸凹のあるデザインの靴底を同じように修理するには、これまでは靴底を全て交換するオールソール修理をする事が多かったのですが、今では靴底をカカトを別々に修理しても元のデザインと同じような凸凹のある材料で修理する事が可能になりました。
【ベアー】靴底とカカトの修理後
元の靴底になるべく近いデザインになるように、似たようなソールパターンの材料を使用して修理しました。
靴底とカカト部分の素材と色合いを統一する為に、両方ともvibramの材料をセレクト。
柔軟性がありながら、対摩耗性に優れた材料です。
凸凹のあるソールパターンが施されていますが、溝の深さは浅く作られていますので、登山靴の靴底みたいにゴツくなりすぎず、タウンユースで履かれるのに最適なデザインです、
靴底の色に自然に馴染むように茶色の材料で修理する事で、横からの見た目も自然な感じで仕上がりました。
自然に馴染むように仕上がった事はお客様にも大変喜んで頂けたましたので、こちらの材料をセレクトして本当に良かったです。
BARの靴は特に履きやすさに重点がおかれている靴ですので、永く愛用されるユーザー様が大半です。
その為靴底も消耗してきますが、今回のように靴底を修理する事で、靴底のコンディションを良い状態にする事が出来ますので、BARのユーザー様の為に今後修理の参考になれば幸いです。
今回ブログ掲載にお写真のご協力いただきましたお客様、誠にありがとうございます。
【ベアー】靴底とカカトの修理料金と修理期間
修理料金 | お見積もり |
修理期間 | 30日間から |
※修理期間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理金額は使用する材料、靴の状態により変わります。
当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
【ベアー】靴底とカカトの修理まとめ
BARの靴底修理は、磨り減った部分だけ修理する事が可能です。
靴底全体を交換する修理と比較して比較的修理期間も短く、お客様のお手元に靴をすぐお届け出来るのがメリットです。
靴底が磨り減り過ぎない段階で、部分修理をしておく事で靴底のコンディションを快適に保つ事が出来ますよ。
かかと修理、靴底修理、中敷交換など様々な修理をお取り扱いしております。