Maison Margiela(メゾン マルジェラ)

メゾン マルジェラ(Maison Margiela)靴底の補強修理と事前メンテナンス方法

メゾンマルジェラ靴底修理事例

今回の記事ではメゾン マルジェラの靴を履き始める前にするプレメンテナンスの方法、ビギナーでも出来るマルジェラの靴磨き方法を具体例を交えながらご紹介いたします。

マルジェラの靴はスプリットトゥーという足袋のようなつま先のデザインが特徴的。

お洒落な方々が火付け役となり、インスタグラムなどでマルジェラの靴のコーディネートをアップする方も大分増えてきましたね。

マルジェラの靴を購入して大切に履こうと思った時に、靴のコンディションを良い状態に保つにはどうしたら良いのだろうか?と疑問点が出てきませんか?

例えば

靴を履き始める前にやっておいたほうが良い事は?

自分で靴磨きなどのメンテナンスをしたいけど、失敗しにくい簡単な方法はあるのかしら?

など解らない事が出てきます。

そこで今回はお洒落なマルジェラの靴を良いコンディションで履き続けて頂けるように事前にやっておくと良い事をまとめてみました。

メゾン マルジェラの靴を履き始める前にやっておきたい事

マルジェラの靴を履き始める前にやっておくと靴のコンディションが良い状態で維持出来る方法をご紹介します。

最初に結論をまとめると

1、靴底はラバーシートで履き始める前に保護する。

2、履き始める前に靴磨きをして、埃などから靴を守る。

何もせずマルジェラの靴を履き始めた時と比較して、以上の事をするだけで靴のコンディションがかなり良い状態で保たれます。

では具体的にどのような事をするのか実例を交えながら解説します。

メゾン マルジェラの靴底を事前にメンテナンスする理由と実例

マルジェラの靴底は高品質な革底が使われている為、足馴染みがとても良く、屈曲性に優れており、履くほど足に馴染んで履きやすくなる特性があります。

ハイブランドの靴には革底が使われている事が多いですね。

履き心地の良さは革底の靴が一番良いのですが、革底とラバー底の靴を比較しますと革底のほうが磨り減りやすいというデメリットがあり、特に日本では大半の路面がアスファルトですので、余計に革底が傷みやすい環境にあります。

革底の靴は思いのほかデリケートである為、革底の靴は履き始める前に事前にメンテナンスする必要があるのです。

そこで今回ご紹介する実例が、革底を磨り減り難くして保護する方法です。

メゾン マルジェラ靴底修理前

メゾン マルジェラ靴底修理前

革底の特性である足馴染みの良さと優れた屈曲性を残しつつ、革底の耐久性をアップさせる為に当店では1mmのとても薄いラバーソールを使用して革底を磨り減りにくくします。

メゾン マルジェラ靴底修理に使うラバーソール

マルジェラの靴底の厚さと比較してみると、かなり薄いラバーソールであることがわかります。

革底が直接地面に触れずに、磨り減りにくいラバーソールで保護される為に、靴の耐久性が格段にアップ。

こんなに薄いラバーソールなのですが、耐久性はバッチリです。

実際にラバーソールを靴底に貼った状態がこちらになります。

メゾン マルジェラ靴底修理後

メゾン マルジェラ靴底修理後 メゾン マルジェラ靴底修理後2

限りなく薄い1mmのラバーソールを使用していますので、オリジナルのコバのデザインを崩す事なく仕上がっております。

ラバーソールの色も元の靴底のカラーに近いベージュ色をセレクト。

ユーザー様とご相談の上使用する材料を決めますので、もう少し厚みのあるラバーソールが良いな、等お客様のご要望になるべく添えるようお直しいたします。

メゾン マルジェラ靴底修理料金・時間

靴底修理料金 ¥3000(税抜)から

靴底修理期間 2日から

※修理時間はお店の混雑状況により変わります。

※修理料金は使用する材料、靴の状態により変わります。

簡単だけど効果抜群、靴を履き始める前の靴磨き

結論から申しますと、靴を履き始める前に靴磨きをしてから履く事で、靴の最も苦手とする埃から靴が守られ、汚れやアッパーのコンディション低下を防ぐ事が出来ます。

人の肌に例えると新品の靴は薄化粧していて、とても綺麗な状態ではあるのですが、外的刺激にはあまり強い状態ではなく、そのままの状態ではダメージを受けやすい状態。

そこで人の肌と同様に、靴も外に履いて出かける前に靴クリームを少量使い、潤いを与えるお手入れをしてあげる事で外的刺激からダメージを受けにくくする事が出来るのです。

今回ご紹介のマルジェラの靴のアッパーの素材はスムースレザーの靴ですので、それに適したやり方をご紹介します。

履き始める前の靴磨き4ステップ

【ステップ1】
軽い力で全体的にブラシでブラッシング(100均のブラシでOK)

目的は表面の埃をとる事だから軽い力でOK。

【ステップ2】
靴クリームを薄く全体に塗布。

綿の布を使って塗っても良いし、小さな歯ブラシのようなブラシで塗り広げてもOK。

オススメのクリームはコロニル1909シュプリームクリームデラックスの無色のタイプ。

無色のタイプをオススメするのはどんな色の靴でもオールマイティに使えるから。

プルプルしたゲル状のクリームで伸びがとても良く、有機溶剤を使用していないので靴クリーム特有の臭いが少なく、使い勝手が◎。

皮革内部への浸透力に優れていおり、革の繊維の内部にしっかりクリーム成分が入るので、もっちりとした質感になり栄養分がしっかり入ってると実感しやすいクリームです。

靴だけではなく、レザー製品全般に使用出来るのが1909シュプリームクリームデラックスのもう一つの特徴。

財布、名刺入れ、バック、レザーソファなど身の回りのレザー製品にお使い頂けます。

【ステップ3】
もう一度軽い力でブラッシング。

今回のブラッシングは靴クリームをアッパーに均一に馴染ませるのが目的のブラッシング。

【ステップ4】
古い綿の布を用意する。

古いTシャツの綿の布のほうが靴磨きには適しています。理由は新しい綿の布ですと、細かい繊維の埃が付きやすく、綺麗に磨きあげる事が難しい為です。

綿の布で靴全体を満遍なく乾拭きして余分なクリームを拭き取ります。

靴の表面がさらっとした質感になってきたら、乾拭きがしっかりされている合図です。

余分なクリームが残っていると、逆に埃が付着する原因になりますのでこの工程は丁寧にするのがポイントです。

以上の4ステップで履き始める前の靴磨きは完了です。

最初は慣れないので難しく感じるかもしれませんが、この靴磨きをすると本当に靴の状態を良い状態に保つ事が出来るので一度お試しください。

メゾン マルジェラの靴を履き始める前にやっておきたい事まとめ

長く愛用したいマルジェラの靴は履き始める前に靴底を補強するのがオススメ。

靴底が磨り減りにくくなるので、靴のコンディションを良い状態に保つ事が出来ます。

本来であればメンテナンスに気を遣いながら履かなければいけない革底の靴も薄いラバーソールで補強するだけでメンテナンスが本当に楽になりますのでオススメです。

靴を履き始める前に靴磨きをしておくと、靴の状態を良いコンディションに保つ事が出来、外的刺激からも靴を守る事が出来ます。

事前にしておくと靴が傷みにくくなりますので、是非参考にしてください。

PS 今回マルジェラの靴のラバーソール取り付けをご依頼のお客様、ブログ掲載のご協力誠に有難うございます。

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ウィンリペア
東京都に11店舗、埼玉県に6店舗の靴修理店ウィンリペアです。パンプスやビジネスシューズ、スニーカーなど靴底がすり減った時の修理や中敷き交換、サイズ調整を取り扱っているお店です。履きやすくなったあなただけの靴を心を込めてお直しいたします。
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