

この記事ではque(キュー)の靴を大切に履き続けられるように靴底をラバ−シートで補強する修理方法をご紹介します。
目次
que(キュー)履き始める前に靴底修理のすすめ
que(キュー)の靴底は足馴染みの良いレザーソールで作られております。
履けば履くほどユーザー様の足に馴染んできてとても履きやすくなるのがレザーソールの長所であるのですが、ラバーソールと比較すると少しデリケートな面があります。
レザーソールは濡れた路面が大の苦手。
濡れた路面が苦手な理由ですが革は水分を含んでしまうと、とても柔らかくなる特性があり、削れやすくなります。
レザーソールに使われる革の質は、牛の背中の部分のベンズと呼ばれる革の繊維密度が高い革が使われており、地面と擦れても削れにくい特性があるのですが、水分を含んでしまうと革の繊維密度が膨張して、どうしても削れやすくなってしまいます。
雨の日が多い日本でレザーソールの靴底を濡らす事なく履き続けるのは非常に困難な事ですので、何か対策しておく必要があります。
その対策方法ですが、それは
レザーの靴底に薄いラバーのシートを貼る事です。
レザーの靴底をそのままの状態で履き続けるよりも、ラバーシートを貼る事で以下のメリットがあります。
レザーソールの耐久性がアップします。
レザーソールはラバーソールと比べると少しデリケートな材質ですが、柔らかく柔軟性のあるレザーソールの特性はそのままに、薄いラバーシートを靴底の前側部分に貼る事で、磨り減り難くなり靴底の消耗が抑えられるようになります。
レザーソールを滑りにくくします。
レザーソールの滑りやすく困っていた事が、ラバーシートのおかげで滑りにくくなり、安心して歩けるようになります。
以上の事からレザーソールの靴を履く場合は、靴底を薄いラバーシートで補強する事をおすすめします。
女性用の靴は靴底の厚みが3mm程と薄いので、靴を長持ちさせるうえでも、ラバーシートで補強するメリットはとても大きいと思います。
que(キュー)靴底修理前
que(キュー)の靴底をよく見てみると靴底が前側半分縫われているのが分かります。
靴底が縫われている事で、アッパーと靴底が剥がれにくくなり、接着剤の劣化による靴底の剥がれを心配せずにすみますね。
靴底を縫っている糸は、地面との摩擦でも擦り切れにくいように数ミリの深さで掘られた溝の中に収まっているので、しばらくの間は縫い糸が切れるような事はないのですが、靴底が磨り減ってくると同時に、掘られていた溝の深さも浅くなり、縫い糸が切れてしまう事があります。
縫い糸が切れてしまいますと靴底とアッパーが剥がれてしまう原因にもなりますので、縫い糸が切れてしまう前に靴底をラバ−シートで補強しておくのがおすすめです。
靴底の縫い糸をラバーシートで覆い隠し、地面と直接接さないように保護する事で、靴底の縫い糸が切れてしまうのを予防出来ます。
que(キュー)靴底修理後
靴底の前側半分がラバーシートで補強されました。
ラバーシートの色は、元のレザーソールの色に合わせて明るめのベージュをセレクト。
修理材の色を元の色になるべく近い物をセレクトする事で、靴の雰囲気をそのままに自然な形で修理出来ます。
今回靴底にお貼りしたラバーシートの厚みは1mm程の薄いシート、限りなく薄いラバーシートですが、こちらの製品は靴底専門メーカーとして有名なイタリアのvibramの製品でして、品質は抜群です。
薄いながらも磨り減り難く、滑り止めもしっかり効く製品になります。
デザインや履き心地が気に入って購入した靴の底がレザーソールの場合、このように靴底にラバーシートを貼る事で、靴底の耐久性がアップし、滑りにくい靴底にする事が出来ますので、レザーソールの靴底に慣れずに履きにくく感じている方に是非試して頂きたい修理になります。
que(キュー)靴底修理時間・料金
修理時間 | 30分から |
修理料金 | ¥2200(税抜)から |
※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理料金は使用する材料、靴の状態により変わります。
que(キュー)靴底修理実施店舗
店名 | ウィンリペア曳舟 |
住所 | 東京都墨田区京島1-2-1 イトーヨーカドー曳舟店1階 |
電話 | 03-3611-0360 |
営業時間 | 10時から22時 |
当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
que(キュー)靴底修理まとめ
店舗での販売を行っていないque(キュー)の靴。
なかなか手に入れる事が出来ない靴だけに、大切に履き続けたいのはque(キュー)の靴が好きなお客様全員の願いではないでしょうか。
靴で最初に傷む部分は靴底の部分になりますが、そこで事前に靴底をラバーで補強する事で靴の寿命がぐっと伸び、長持ちするようになります。
定期的にアッパーに靴クリームを塗ってお手入れし、靴底は年に数回メンテナンスする事でお気に入りのque(キュー)の靴を良いコンディションでお履き頂けるようになります。